AI は単独で動作するものではありません。プロンプト、ワークフロー、データ交換、API 呼び出しはすべてネットワークに依存します。組織が AI を活用するにつれ、暗号化が進み、アプリケーション主導で、マシン間でやり取りされる新たなトラフィックが増えます。
攻撃者も AI を活用し、弱点を見つけてより迅速に悪用しています。パッチを適用していない脆弱性、忘れ去られたサポート対象外のデバイス、インターネットに公開された管理インターフェースは、より早く発見され、悪用される可能性があります。AI は、脆弱性などが露呈してから攻撃を受けるまでの時間を短縮しています。
ネットワークは、組織の運営を支えるユーザー、デバイス、アプリケーション、クラウドサービス、ワークロード、AI システムを接続します。これにより、ネットワークはリスクがいち早く可視化され、迅速に対処できる場所の 1 つとなります。ただし、要求の厳しいトラフィックを検査できるパフォーマンス、疑わしいアクティビティを認識する可視性、および対応を調整する能力がネットワークにある場合に限ります。
今日のネットワークを変える 4 つの圧力
これらの課題は、ほとんどの IT チームやセキュリティチームにとって身近なものです。AI は、こうした課題の規模を拡大し、進行を速め、運用への影響を強めています:
- 処理負荷の高いトラフィック。暗号化された通信、アプリケーションを多用する通信、AI を活用した通信の増加により、検査能力の増強が必要になります。ファイアウォールがボトルネックになると、組織はより強力な保護と許容できるパフォーマンスのどちらかを選ばざるを得なくなる可能性があります。
- 加速する脅威。AI は、偵察、脆弱性の発見、悪用などの攻撃段階を加速させ、防御側が対応に使える時間を短くします。
- 増える死角。分散した環境で働くユーザー、契約社員、管理対象外のデバイスや IoT デバイス、クラウドサービス、未承認の AI ツールにより、何が接続されているかを把握し、その利用方法を管理することが難しくなります。
- 対応に使える時間の短縮。連携していないツール、不十分な状況把握、手作業での引き継ぎにより、脅威が拡散する前に封じ込めるのが困難になっています。
パフォーマンスと保護を個別に計画することはできません
これは、AI の導入を遅らせる理由ではありません。これは、ネットワークに関する従来のトレードオフを再考する理由です。組織は、イノベーションを支援するか、強力な保護を維持するかのどちらかを選択する必要はありません。AI 時代のネットワークを守るには、次のことが必要です。
- 保護を有効にした状態でのパフォーマンス: 必要な保護を有効にしながら、ビジネスの速度を落とさずに暗号化されたトラフィックやアプリケーション関連の通信が多いトラフィックを検査できる十分な処理能力。
- 連係防御: 調査と対応を強化するネットワークの可視性とシグナルにより、セキュリティチームは脅威が拡散する前に認識して封じ込めることができます。
ネットワークに関する 3 つの質問
AI 時代のネットワークの保護は、単により高速なファイアウォールを購入することだけではありません。つまり、パフォーマンス、可視性、対応を一緒に計画するということです。
1. 保護を有効にした状態で、ネットワークのパフォーマンスを維持できますか?
公称スループットだけでは、全体像はわかりません。容量計画では、常時有効にする予定の TLS インスペクション、脅威対策、アプリケーションコントロール、その他の保護機能を考慮する必要があります。
2. 従来のネットワーク境界の外側まで見通せますか?
ユーザー、契約社員、SaaS アプリケーション、管理対象外のデバイス、AI サービスはすべて、リスクの一因となります。可視性は、現在作業が行われている環境全体に拡張する必要があります。
3. ネットワーク上の活動をきっかけに、連携した対応を開始できますか?
ネットワークの異常は、チームがエンドポイント、ID、アプリケーション、脅威に関する情報と併せて調査し、脅威が広がる前に対処できれば、より価値が高まります。
目標は、接続されているものを確認し、何が起こっているかを把握し、パフォーマンスを損なうことなく保護を維持し、脅威が拡散する前に阻止できるネットワークです。
Sophos が AI 時代のネットワークの保護にどのように役立つか
Sophos Fusion は、サイバーセキュリティへの連携アプローチの基盤を提供し、Sophos 製品、サービス、セキュリティインテリジェンスを統合して、組織がより多くの情報を把握し、理解を深め、より迅速に対応できるようにします。ネットワークにとっては、ユーザー、デバイス、アプリケーション、データが集まる場所全体で保護、可視性、コンテキストを結びつけることを意味します。
最新の Sophos ネットワークセキュリティの革新は、この基盤の上に構築されています:
- Sophos Firewall は、主要なネットワーク境界で保護と制御を提供します。
- Sophos NDR は、ネットワークのより深い部分の可視性と対応を拡張します。
- Sophos Workspace Protection は、働く場所を問わずアクセスの安全性を確保するのに役立ちます。
- Sophos Wireless と Sophos Switch により、接続されているデバイスとネットワークセグメントの可視性が向上します。
これらを組み合わせることで、Sophos Fusion の取り組みをネットワークにまで広げ、組織がパフォーマンスを維持し、死角を減らし、より迅速に対応できるようにします。
Sophos Firewall v23:少ない運用労力で制御を強化
Sophos Firewall v23 は、可視性の向上、管理の簡素化、レジリエンスの強化に役立ちます。30 以上の機能強化が含まれており、その多くはお客様やパートナー様からのフィードバックに基づいています。
- AI の利用状況を可視化し、制御します。Sophos AI Defense との統合により、AI サービスに対するネットワークレベルの可視性、レポート機能、ポリシーの適用機能が追加されます。
- ファイアウォール管理の簡素化。AI アシスタントは、自然言語でのリクエストをファイアウォールルールの案に変換します。ルールは管理者が確認して有効にするまで無効のままです。ルール管理の再設計と更新された REST API により、日々の管理と自動化が容易になりました。
- レジリエンスを高める。高可用性構成でのフェールオーバーの高速化、ホットフィックスの適用状況の可視化、ファームウェア更新のスケジュール設定、DNS over HTTPS により、組織は保護と可用性を維持できます。
- より多くのユーザーとアプリケーションを保護します。Microsoft Entra ID および Google の ID プロバイダーへの対応と、Web アプリケーションファイアウォールの処理能力の向上により、より大規模で多様な環境を保護できます。
新しい XGS 1U ファイアウォールアプライアンス:パフォーマンスの向上。より多くの選択肢。
また、XGS 1U シリーズには、XGS 2380、XGS 3380、XGS 4580、XGS 5580 の 4 つの新しいモデルも追加されます。中規模および分散型の組織に、価格とパフォーマンスに関するより多くのオプションを提供します。
- トラフィックが増大しても、検査をオンにしたままにします。脅威対策と TLS インスペクションのパフォーマンスが、同等の既存モデルと比べて最大 4 倍に向上し、増加する暗号化トラフィックを復号して保護するための余力が得られます。
- 電力をさらに効率よく活用できます。専用設計の 2 種類の Xstream FastPath により、消費電力あたりの性能が向上し、アプライアンスの運用期間を通じたコスト削減に役立ちます。
- より高速な接続をサポートします。すべての新モデルに 2.5G インターフェイスを搭載し、XGS 3380 以上のモデルでは最大 25G の光ファイバー接続に対応します。
- ダウンタイムを短縮します。現場で交換可能な SSD を採用しているため、アプライアンスをラックに設置したまま、故障したドライブだけを返却できます。改善された内部冗長電源オプションにより、レジリエンスがさらに向上します。
新モデルは既存のアプライアンスを置き換えるものではなく、XGS シリーズのラインアップを拡充するものです。適切なモデルは、組織が必要とする脅威対策時の性能、接続性、レジリエンス、将来の拡張余力によって異なります。Sophos パートナーが、お客様の環境に適したモデルの選択とサイジングを支援します。
Xstream Plus :1 つのファイアウォールライセンスで保護を拡張
Xstream Plus は、ネットワークエッジの保護だけでは不十分な組織向けの、新しい Sophos Firewall の期限付きライセンスです。最も人気のあるサブスクリプション バンドルであるXstream Protectionの全機能に加え、以下が含まれます。
- モデルに応じた数の Sophos Workspace Protection ライセンス
- Enhanced Plus Support
- トラフィック量に応じて最大 1 年間の Sophos Fusion Firewall Reporting のデータの保持
これにより、組織はリモート勤務やハイブリッド勤務のユーザーに安全なアクセスとブラウザベースの制御をより簡単に提供し、ビジネスクリティカルな環境へのサポートを強化するとともに、調査、トレンド解析、コンプライアンス対応のためにレポートデータをより長期間保持できます。
Sophos NDR :ファイアウォールでは捉えられない脅威を検出して阻止
すべての脅威がファイアウォールを通過するわけではありません。また、すべてのデバイスでエンドポイントエージェントを実行できるわけではありません。Sophos NDR は、スタンドアロンソリューションとして提供されるようになり、ネットワークアクティビティを解析して、管理対象、非管理対象、IoT、およびその他のエージェントレスデバイス全体で疑わしい動作を特定します。AI および機械学習を活用した振る舞い検知と、ディープ パケット インスペクションおよび IDS/IPS 機能を組み合わせています。
- 他のセキュリティ対策では見逃す可能性のあるアクティビティを明らかにします。管理対象デバイス、非管理対象デバイス、エージェントレスデバイス全体で疑わしい動作やラテラルムーブメントを検出します。
- 悪意のあるアクティビティをリアルタイムで阻止します。アクティブ インライン モードでは、Sophos NDR は悪意があると特定したパケットを、標的に到達する前に破棄できます。
- ネットワークに合わせて導入します。仮想導入、互換性のあるサードパーティ製ハードウェア、または専用に設計された Sophos NDR アプライアンスから選択でき、アクティブ インライン、パッシブ インライン、SPAN/TAP のオプションを利用できます。
- より広範なコンテキストで調査します。NDR による検出結果とネットワーク コンテキストを、他の Sophos 製品による防御から得られた情報とともに Sophos Fusion に取り込みます。
Sophos NDR は Sophos Firewall と連携して、ネットワークをより包括的に把握できます。Sophos Firewall は主要なネットワーク境界でトラフィックを制御し、Sophos NDR はネットワーク内のアクティビティを分析して、境界制御では検出できない脅威を特定します。どちらも Sophos Fusion を通じてネットワーク コンテキストを提供します。
Sophos Workspace Protection :働く場所を問わず安全にアクセス
Sophos Workspace Protection は、管理対象外の請負業者のデバイスや BYOD デバイスを含め、ユーザーがどこからでも Web、SaaS、プライベート アプリケーション、AI ツールにアクセスする際のセキュリティを強化します。Xstream Plus には、モデル固有の Sophos Workspace Protection ライセンスの割り当てが含まれているため、組織は安全なアクセスとブラウザベースの制御をオフィス外に簡単に拡張できます。
Sophos ソリューション間の連携が進むにつれて、お客様はネットワーク、エンドポイント、ワークスペース全体に一貫した保護を適用できるようになります。新しい同期型 Web ポリシーは、その方向に向けた重要な一歩です。管理者は、Sophos Fusion で Web フィルタリングを設定し、Sophos Firewall と Sophos Endpoint に適用できます。
生成 AI の Web カテゴリにより、ユーザーがアクセスできる AI サービスを制御できるようになり、組織は承認済みのツールを許可し、未承認のサービスをブロックして、機密情報が不適切に共有されるリスクを軽減できます。Sophos Protected Browser および Sophos DNS Protection の追加ポリシーサポートは、今後のリリースで予定されています。
また、この連係アプローチを AI セキュリティにも拡張します。Sophos Workspace Protection と Sophos AI Defense の統合が計画されており、組織による AI サービスの利用状況をさらに可視化し、制御を強化できる見込みです。
ネットワークのリスクをより包括的に把握
各ソリューションは、全体像を把握するための異なる情報を提供します。Sophos Firewall は、主要なネットワーク境界で可視性と制御を提供します。Sophos Wireless と Sophos Switch は、何がどこに接続されているかを示します。Sophos NDR は、エージェントを実行できないデバイスなど、ネットワーク内の疑わしいアクティビティを特定します。Sophos Workspace Protectionは、ユーザーがどこで働いていても、安全なアクセスとブラウザベースの制御を提供します。
Sophos Fusionは、こうした情報をさらに統合し、セキュリティチームがネットワーク全体のアクティビティを調査して、より迅速かつ的確な対応を連携して進められるよう支援します。チームは、ネットワークからのシグナルをそれぞれ個別に扱うのではなく、リスクをより広く把握するための情報として活用できます。
次に備えてネットワークを準備する
AIによって、ネットワークの重要性は低下するどころか高まっています。AIによって、組織は暗号化された通信、アプリケーション主導の通信、マシン間通信への依存を深める一方、攻撃者には弱点をより迅速に発見して悪用する新たな手段がもたらされています。
答えはイノベーションを遅らせることではありません。トラフィックが変化しても保護を維持し、管理対象・非管理対象の環境を横断してアクティビティを可視化し、ネットワークのシグナルを迅速な対応につなげられるネットワークを構築することです。パフォーマンス、可視性、対応を一体として計画することで、組織はセキュリティやユーザーエクスペリエンスを制約要因にすることなく、より安心してAIを導入できます。
AI時代がネットワークにとって何を意味するかを探る
11月17日に開催される「AI時代のネットワークを保護する」オンライン座談会に、SophosのCEOであるJoe Levy、Sophosの製品管理担当上級副社長であるDan Cole、S&P Global Market Intelligence傘下の451 ResearchのチーフアナリストであるEric Hanselmanとともにご参加ください。
AIがネットワークの役割をどのように変えているか、なぜパフォーマンスとセキュリティを一体として計画する必要があるのか、そして組織が機械並みの速度で動く脅威にどう備えられるのかについて、登壇者の見解をお聞きください。
Sophos Firewall、XGSアプライアンス、Sophos NDR、Sophos Workspace Protectionの最新のイノベーションについては、Sophosのパートナーにお問い合わせいただくか、該当する製品Webページをご覧ください。

