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セキュリティスタックの時代は十分に役割を果たした。これからは防御システムの時代へ。

サブヘッド:業界で最も包括的な AI ネイティブサイバーセキュリティ防御システム、Sophos Fusion を発表

Raja Patel

2025年後半、私たちの業界がまだ十分に向き合えていない大きな変化が起きました。昨年末にかけて最先端の AI モデルが新たな能力のしきい値を超え、あらゆる攻撃者が実用的なエクスプロイトコードを生成し、大規模に信頼性の高いソーシャルエンジニアリングを仕掛け、複数のセキュリティ製品の境界をまたぐ攻撃を自律的につなげられるようになったのです。脅威環境は単に進化したのではありません。まったく別のカテゴリーへと加速しました。

攻撃のスピード、規模、範囲は、同時に攻撃者側へ有利に傾きました。かつては数日から数時間かけて進行していた侵入は、いまや数分、数秒で展開されます。以前は国家レベルのリソースを必要とした多段階攻撃も、今ではほぼ誰でも実行できるようになりました。そして、組織が生産性向上のために導入する AI エージェントや自動化ワークフローの一つひとつが、同時に攻撃者へ新たな攻撃対象領域を与えています。

私はこの変化を見続けながら、どう対応すべきかを深く考えてきました。そして毎回、同じ結論にたどり着きます。多くの組織が今日頼っている防御は、別の脅威のために作られたものです。単に古い脅威ではありません。構造そのものが異なる脅威です。

攻撃がマシンスピードで進む時代に成果を上げるのは、最も多くの製品を持つ組織ではありません。脅威に遭遇するたびに防御が賢くなり、そのインテリジェンスをシステム内の他のすべての顧客へ共有できる組織です。

スタックが抱える問題

過去40年間、サイバーセキュリティ業界には信頼できる定石がありました。それは、新しい脅威カテゴリーが登場するたびに、新しい製品を作るというものです。新しい脅威には新しいツールを。新しいギャップには新しいベンダーを。ガートナーによると、「組織は平均して45ものセキュリティツールを導入していますが、それらは往々にして個別に運用(サイロ化)されています。その結果、複雑さや死角、さらには攻撃者に狙われる未把握の脆弱性が生み出されています。」※とも言われております。※1 Gartnerは、Gartner, Inc.および/または米国とその他の国におけるその関連会社の商標およびサービスマークであり、Peer Insightsは、Gartner, Inc.および/またはその関連会社の登録商標であり、本書では許可を得て使用しています。All rights reserved

この数字の問題は、コストや複雑さだけではありません。もちろん、それらも現実の課題です。より深刻なのは、インテリジェンスが45のサイロに分断されたときに何が起こるかということです。エンドポイントはファイアウォールが検知したものを知りません。メールゲートウェイは、検知した内容を ID 保護レイヤーへ伝えません。すべてのツールが単独で学習し、過去の知見を基盤に積み重ねる仕組みがありません。

攻撃がマシンスピードで進み、エンドポイント、クラウド、ID、ネットワーク、メールをまたいで一斉に実行されるとき、それらのシグナルを人手で相関付ける防御 (あるいはそもそも相関付けが行われていない防御) は、防御とは呼べません。それは非常に高額な事後分析にすぎません。

スタック型モデルは、人間のアナリストが 45 のツールにまたがる情報を、意味のある速さで関連付けられることを前提にしています。より遅く、構造的にも異なる脅威を前提とした従来の世界では、このアプローチでも一定の役割を果たせました。しかし、もはや持続可能ではありません。

SIEM と XDR は正しい着想だった

業界の取り組みは評価すべきです。断片化の問題を指摘しただけでなく、それを解決するために SIEM と XDR という 2 つのテクノロジーを生み出しました。SIEM はすべてのログを一か所へ集約することを目指し、初期の XDR は複数のツール間での検知の相関関係を明らかにすることを目指しました。

どちらも正しい着想でした。そして実用的な機能です。実際、どちらも防御システムを構成する重要なコンポーネントであり、Sophos は現在それらを提供しています。しかし、10年にわたる導入から明らかになったことがあります。SIEM 単独でも、XDR 単独でも、あるいは両方を組み合わせても、現在求められる能力には届かないということです。

SIEM は事後にデータを集約します。互いに連携していない製品からログを集め、そのログの山をアナリストに解釈させます。初期の XDR はアラートを相関付けましたが、それは単一ベンダーが所有するツールの範囲内に限られ、しかも各ツールが単独で何か重要性を判断した後でしか行われません。集約はアーキテクチャではありません。データを同じ画面に集めても、ソース(情報源)同士が互いを認識するわけではなく、一体となって機能するようにもなりません。

防御システムは、程度の違いではなく、種類そのものが異なります。SIEM と XDR はその中に機能として組み込まれますが、システムの限界を定義するものではありません。コントロールポイントは、シグナルが生まれた瞬間から1つのデータレイヤーを共有します。データウェアハウスに格納された後ではありません。アナリストが後で読むレポートの中ではなく、リアルタイムに互いの判断 (意思決定) へ影響を与えます。これが、インテリジェンスを収集することと、それを使って運用することの違いです。SIEM と XDR は収集と相関を行います。防御システムは保護のために行動します。

本質的な能力ギャップ

世界には約3億5,900万社の企業がありますが、CISO またはセキュリティリーダーを配置している企業は3万5,000社未満です。つまり、約1万社に1人の CISO という割合です。この比率こそ、業界が脅威のペースに追いつけていない根本的な理由です。

サイバーセキュリティ貧困ラインとは、組織がセキュリティ技術を実効性のある防御へ転換できない状態を指します。それは規模や予算だけで決まるものではありません。十分な資金を持ちながら大きく下回っている組織もあれば、従業員200人規模のローカル企業でありながらそのラインを大きく上回っている組織もあります。決め手となるのは戦略的能力です。制御(コントロール)を正しく設定し、継続的に監視し、それらが機能しているかを測定し、時間とともに改善していく能力のことです。

AI はそのギャップをより危険なものにしました。同時に、初めて本当にそのギャップを埋められるものにもしました。危険になったのは、攻撃者が AI を即座に採用し、無料で能力を高めたためです。埋められるようになったのは、攻撃を加速させるのと同じ AI 機能が、防御にも組み込まれたアーキテクチャの一部として組み込まれていれば、防御も同じように加速できるからです。単なる機能として後付けするだけでは不十分です。

Sophos Fusion のご紹介

本日、Sophos は業界で最も包括的な  AI ネイティブサイバーセキュリティ防御システムである Sophos Fusion を発表します。

Sophos Fusion は、業界で「プラットフォーム」と呼ばれてきたものの進化形です。これは、エンドポイント、ファイアウォール、メール、クラウド、ネットワーク、ID、セキュリティオペレーションなど、あらゆるコントロールポイントが同じデータ、同じインテリジェンスを共有し、一体となって対応する単一のオープンアーキテクチャです。

競合他社が提供するプラットフォームと異なるのは、その根底にあるアーキテクチャです。

統合されたコンテキストレイク。すべてのコントロールポイントからのあらゆるシグナルが、リアルタイムに 1 つの共有データレイヤーへ流れ込みます。アグリゲーション (集約) の遅延も、サイロ化もありません。システム全体が、個々の構成要素が見ているものをすべて把握します。

Synchronized Security™ は、共有されたインサイト (知見) を連携した対応へ変える、重要な連携要素です。エンドポイントでの検知がファイアウォールでの連携対応を実施 (トリガー) し、侵害された ID が環境全体のアクセスをロックダウンし、不審なメールが他のあらゆる場所の監視レベルを引き上げます。どこかで検知し、あらゆる場所で対応するのです。

人間の判断を伴うエージェント型の自律性。このシステムは、人間の対応を待つことなく検知、調査、対応を行えます。ただし、MDR アナリストが設定し、継続的に調整する境界の中で動作します。これは自動化が人間の責任を置き換えるものではありません。AI が未知の状況を推論し、人間が信頼の境界を管理する仕組みです。

相乗的に進化するインテリジェンス。Sophos が保護する62万5,000社以上の組織で確認されたすべての脅威が、システムにフィードバックされます。新しいお客様はゼロから始めるのではありません。システムがこれまでに見てきたすべての脅威から得られた知見を継承します。

また、これは「クローズドなシステムではない」ことも明確にしています。500以上のサードパーティ製品統合機能が、同じ共有データレイヤーへ情報を取り込みます。お客様が既存のエンドポイント、ファイアウォール、ID ツール (など多数のベンダー製品) から収集した脅威テレメトリは、各 Sophos ソリューションからのインサイト (知見)、同じ相関エンジン、同じ MDR チーム、同じコンテキストレイクに流れ込みます。重要な部分ではネイティブに、お客様が必要とする部分ではオープンに機能します。

Sophos Central の進化

Sophos Fusion は、AI 時代に向けて再設計された Sophos Central の進化形です。すべての Sophos のお客様はすでに Sophos Fusion の一部であり、マシンスピードで進む脅威に対する比類ない保護の恩恵をすでに受けています。今後数か月の間に、名称の変更に合わせて、ユーザーインターフェース上で Sophos Central が Sophos Fusion へ変わっていく予定です。お客様やパートナー様による作業は必要ありません。

自社運用で示される実証

Sophos は Sophos Fusion 上で、世界最大規模のエージェント型 SOC を運用しています。インシデントケースの 52% は、人の対応を必要とせず AI のみで処理されています。アラート発生から完全自動対応までの平均時間は 89 秒です。もはや MDR の対応時間を分単位で測定する時代ではありません。秒単位で測定する時代です。

市場も、Sophos が構築してきたものを評価しています。完全に検証済みの顧客レビューのみに基づく G2 Summer 2026 レポートでは、Sophos は Endpoint、EDR、XDR、MDR、Firewall の各分野で、1シーズン中にすべて第1位を獲得しました。これらの 5 つのカテゴリーすべてで同時にこれを達成したベンダーは他にありません。また  Sophos  は、Email Security、Endpoint Protection Platforms、Managed Detection and Response、Extended Detection and Response、Network Firewalls の各分野の最新版で同時に、 Gartner® Peer Insights™ Customers’ Choice の1社に選出された唯一のベンダーでもあります※2。これらの評価は、最も重要なこと、つまりお客様がサイバーセキュリティ環境全体を保護し、検知し、対応するために Sophos を継続的に選んでいることを示していると言えるでしょう。

今後の予定

Sophos Fusionは現在利用可能であり、今後数か月でシステムを大幅に拡張する予定です。

8月中旬より、Sophos MDRサービスの大幅な機能強化、Secureworks Taegis のアナリティクスを活用したSophos XDRの大幅な拡張、そして新しい Next-Gen SIEM製品の提供を開始します。

Sophos Next-Gen SIEMは特に注目に値します。データ量ではなくユーザー数とサーバー数に基づいて価格設定されるため、セキュリティチームが取り込むテレメトリを制限し、意図的に可視性の空白を残す、あるいはコストの急増に直面するという不健全なインセンティブを排除します。

10月には、さらに2つの機能が追加されます。Sophos AI Defense は、シャドー AI を含む環境内のすべての AI ツールに対する可視化、制御、保護を組織に提供します。これは、すでにシステム内に組み込まれている機能を基盤としています。また Sophos CISO Advantage は、CISO の配置の有無にかかわらず、あらゆる組織に CISO レベルのガイダンスを提供し、継続的なコントロール検証、コンプライアンスマッピング、ピアベンチマーク、そして経営層向けのリスク評価を提供します。これまでこのような戦略的能力を得る機会がなかったサイバーセキュリティ貧困ライン以下の組織にとって、実現できることを大きく変えるものです。

相乗効果を生む防御

数十年にわたり、業界は「ツールが多いほどセキュリティは強くなる」とお客様に伝えてきました。しかし AI 時代は、その前提が誤りであることを完全に明らかにしました。すべてのシグナルを捉え、あらゆる脅威から学習し、一体となって対応する、連携のとれた防御を備えた組織が優位に立ちます。

そのためには、根本的に異なるアーキテクチャが必要です。そして主要なサイバーセキュリティプロバイダーの多くは、それを完全な形で構築できていません。

Sophos Fusionは、私たちが長年にわたり構築を目指してきたアーキテクチャです。AI  時代がそれを必要なものにしました。そして、受賞歴のある製品機能から  Secureworks  の買収、現在運用しているエージェント型  SOC  に至るまで、私たちが積み重ねてきた取り組みが、それを可能にしました。

セキュリティスタックの時代は十分に役割を果たしました。次に来るのは、システムです。


出典:

※1 Gartner, “Tech FutureSight: Protect the Global Attack Surface With an Autonomous Cyber Defense System,” Neil MacDonald, 12 December 2025.

※2 Gartner, Gartner Peer Insights ‘Voice of the Customer’: Email Security, Peer Contributors, 30 June 2026
Gartner, Gartner Peer Insights ‘Voice of the Customer’: Endpoint Protection Platforms, Peer Contributors, 23 January 2026.
Gartner, Gartner Peer Insights ‘Voice of the Customer’: Managed Detection and Response, Peer Contributors, 31 March 2026
Gartner, Gartner Peer Insights, Voice of the Customer for Extended Detection and Response, Peer Contributors, 23 May 2025.
Gartner, Voice of the Customer for Network Firewalls, Peer Contributors, 30 May 2024. This research has already archived.

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