Facebook のデマに惑わされないための 3 つのヒント

2月 17, 2014 Sophos Press Release

~再び登場した「おはなしアンジェラ」のチェーンレターを参考に説明~

※この記事は本社サイト 「Naked Security」掲載の記事を翻訳したものです※
by Paul Ducklin on February 14, 2014
この記事に関する最新の更新情報は Naked Security 掲載記事をご確認ください。

メディアとしての Facebook の影響力が大きくなっています。多くの人が Facebook に掲載されて いるコンテンツに注目しています。

これは驚くべきことではありません。影響が大きくなる理由として、Facebook のコンテンツは「いいね!」されて、多くの人に共有され、広がっていくからです。

しかし残念ながら、デマも Facebook では素早く広がります。

今回登場した おはなしアンジェラ (Android と iOS デバイス向けのゲーム) のセキュリティについて警告するデマは、良い例です。このゲームは無害でありながらも、Facebook では悪意のある危険なゲームだという評判を立てられています。

簡単に言うと、このゲームは、パリのオープンカフェに座っているアンジェラというネコのアニメーションが、ユーザーの問い掛けに対して答えるアプリです。

カメラ機能をオンにしておくと、基本的な顔認証機能を使用して、ユーザーのジェスチャーにも応じてくれます。

これは子供を対象としたアプリであり、「お子様モード」の設定では、アンジェラが尋ねる質問が制限されます。

1 年ほど前ですが、このアプリに関するデマが Facebook で拡散しました。そのデマの内容とは、子供に関する情報を密かにアプリが収集しており、収集された情報が悪用され、家族が危険にさらされる恐れがあるというものです。具体的には以下をご覧くださ い。

WARNING FOR TO ALL PARENTS WITH CHILDREN THAT HAVE ANY ELECTRONIC DEVICES , EX : IPOD,TABLETS ETC .... THERE IS A SITE CALLED TALKING ANGELA , THIS SITE ASKS KIDS QUESTIONS LIKE : THERE NAMES , WHERE THEY GO TO SCHOOL AND ALSO TAKE PICTURES OF THEIR FACES BY PUSHING A HEART ON THE BOTTOM LEFT CORNER WITHOUT ANY NOTICES . PLEASE CHECK YOUR CHILDREN'S IPODS AND ALL TO MAKE SURE THEY DO NOT HAVE THIS APP !!! PLEASE PASS THIS MESSAGE ON TO YOUR FRIENDS AND FAMILY MEMBERS THAT HAVE KIDS !!!!

(引用文日本語訳) iPod やタブレットを持つ子供のすべての親に警告します。「おはなしアンジェラ」というサイトがありますが、このサイトは子供の名前や学校名を聞き出そうとします。また、左下のボタ ンの中心を押すと、ユーザーの確認を求めずに、子供の顔写真を撮影します。子供の iPod などのすべてのデバイスにこのアプリがインストールされていないことを確認してください。子供を持つ友人や家族にこのメッセージを伝えてください。

この警告の内容の多くが完全なデマです。

大文字の使い方、ミススペル、句読点の誤用など、英語が非常に不正確です。さらに、段落によって「サイト」や「アプリ」などが別々に使用されるなど、用語が統一されておらず、その信ぴょう性は非常に低いものです。

しかし、大抵の人は何も考えずにこのような情報を拡散してしまいます。

たとえば、このアプリには、写真を撮るためのハート型のボタンがありますが、スマートフォンの通常のカメラアプリと同じような機能です (「ユーザーの確認を求めずに」という内容は本当ではありません)。

多くのユーザーがこのデマを信じ、その友人もまたこのデマを信じたために、このデマは広く拡散してしまいました。

ソフォスがこのデマについて取り上げたのは、ちょうど 1 年前の 2013 年の 2 月でした。

「おはなしアンジェラ」のデマが再び登場しました。同様に、このゲームは家族を危険にさらすという内容になっています。

I cant even in words say what I just found out.. I am SHOCKED and want to tell and let my friends and family be made aware so they can make sure their children are safe!!! Angelica stayed home from school today and thank GOD she did. Because she was on her ipod playing a game called talking angela, which is similar to talking tom, anyway as she is sitting next to me this interactive cat says to her hi angelica where is your brother?...

( 引用文日本語訳) 恐ろしい発見をしてしまいました。言葉もありません。非常にショッキングですが、自分の友人と子供たちにこの危険を知らせて、安全を確保したいと思います。アンジェリカは学校を休んで今日は家にいましたが、休んでいてくれたことを神に 感謝します。彼女は自分の iPod で、「おしゃべり猫のトム」と同じような機能の「おはなしアンジェラ」で遊んでいたのですが、この猫が「アンジェリカ、こんにちは、兄弟は今どこにいるの?」と聞いていたのです。

...So please if your KIDS use this app please shut it down. Because SOME KIDS told them the name of the school they went to and is now on red alert at the school, and please PASS this on to ALL your friends.

...皆さんの お子さんがこのアプリを使っていたら、このアプリで遊ぶのをやめさせてください。自分が通っている学校の名前を話してしまった子供もいて、学校では緊急の対応を行っているところです。このメッセージをすべての友達に広めてください。

ここでは、あまり意味のない内容の大部分を省略しましたが、最初に「言葉がない」と書いていながら、600 語にも及ぶ冗長な文が繰り返されています。

稚拙でまとまりのない文章です。

実際、上記の引用文を見て、これはオンラインのプライバシーについて警告する目的で、自分が投稿するべきではない類の情報であると判断できるはずです。

その 3 つの理由を説明します。

1. シェア (拡散) する前に、一度よく考えてください。

デマであっても本当のように記述されている場合があり、真実であってもデマのように記述されている場合もあります。

そして、文章を読んだら、本当にこれは信ずるに値する記事であるかどうかを必ず自問してください。

記事の中で明確な主張が示されている場合には、少なくとも、その主張の根拠となる信頼できる参照先が掲載されているべきです。

たとえば、今回のデマでは、「警察が、スマートフォンからこのアプリを削除するように求めている」と根拠を示すことなく述べています。

詳細を示すことなく、技術的な主張を行っているコンピュータセキュリティの記事については、特に注意してください。

その記事の内容が正しいことが後で判明したとしても、疑ってかかることには意味があります。

間違った理由で正しい結論に到達したとしても、それは意味がありません。今後同じような問題に直面したときに、正しい対応ができない恐れがあります。

また、間違った結論に達してしまうこともよくありません。存在していない問題を解決しようとして時間を無駄にしてしまうことがあります。

2. 「万が一本当だったら」という理由でデマを転送しないでください。

どうもデマのようだけれども、念のために知人に知らせておいたほうがいいかもしれないと思われるかもしれません。

Whether or not it's a hoax it's good to share so people can be looking at what their kids are on all for a good cause right people.

(引用文日本語訳) デマかもしれませんが、子供の安全を考えて念のためにシェアし ておきます。

しかし、これは正しい行動ではありません。

オオカミ少年の童話は皆さんご存知でしょう。デマばかりが広がってしまうと、本当に対策が必要な問題が生じたときに、誰も信じなくなってしまう恐れがあるのです。

3. セキュリティ対策は、終わりのない旅のようなもの。

数百万のユーザーが おはなしアンジェラ をインストールしていますが、このデマでは、アプリを削除するだけで簡単に問題を回避できるとしています。

しかし、その他のアドバイスはなく、子供をオンラインの脅威から保護するための一般的な注意も記載されていません。

たとえば、「おはなしアンジェラ」の作成元は、おしゃべりサンタ、おしゃべりオウムのピエール、トーキングベン・ザ・ドッグなどの他のキャラクターを用いた同じようなアプリを多く公開していますが、このデマではこれらのアプリについては全く言及され ていません。

写真を撮影したり個人情報を Facebook にアップロードしたりするアプリを、自分の子供に使用させないようにしたいのなら、通常のカメラアプリやブラウザも使用させないように注意するべきではないでしょうか?

ソフォスの過去の記事について投稿された、このデマに関する名言がありますので、ここで再度掲載したいと思います。

Check out the app for yourself and if anything doesn't sit well, don't let the kids at it. It's called parenting and more people need to try it.

(引用文日本語訳) 自分自身が、まずアプリケーションを確認しましょう。何か不審な点があれば、子供に使わせないようにしてください。これこそが親の務めではないでしょうか。

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